蕎麦呑み道楽<その7> 吉祥寺「砂場」編

吉祥寺、それも北口商店街のど真ん中に砂場があるとは、というのが、同行者からの情報を得た時の第一印象だった。とても老舗暖簾の蕎麦屋があるような雰囲気ではない。

とはいえ、吉祥寺の砂場はちゃんとある、と様々な情報は言っているので出かけてみると、ちゃんとあったのだ。時々前を通るビルの地下、いわゆる「食堂街」的な場所に。

これは予想外。
1階から上は普通の、全く吉祥寺的な店舗ビルだったのでノーマークだった。

例の通り、夜の開店ギリギリに行ったのでまだ空いておらず、雑踏の商店街をぐるりと一回りする。
戻ったところで先客がひと組いたが、まだ空いておらず、ふた組で数分待つとようやく開店した。

最近の銘店系はわりと蕎麦体験にフォーカスしていて店舗も小ぎれいになっていた店が多いのだが、ここはまさに昭和の蕎麦屋。テレビまで置いてあった。

さっそくつまみと酒を選んで、お店の方に注文し、最後に蕎麦を選ぶと「更科系のお蕎麦ですけどよいですか?」と一言。むろん、砂場なのでそれを承知できているのだが、ここに決める前に「新宿の十割どうよ?」みたいな話をしていたことを雑談で蒸し返していたのでそれが聞こえたのかもしれない。ちょっと悪いことをした。

フロアからは厨房は見えない。もしかしたら別のところかもしれず、マイクで注文を通している。
そういえば、銘店系な蕎麦屋は厨房が見えないところも多い。少なくとも富士そばや各地駅そばのようなガンガン見えてる感じはない、と気づく。

酒は同行者の趣味によりほぼ毎回ビールなのだが(それでいいのか蕎麦呑みだというにw)、今回はコップ半分ほど分けてもらう。(同行者、独りで2本ぐらい平気で呑むので「分けてもらう」が正解なのだ)

つまみ。

そしてメイン。天ぷらはかき揚げと海老を選べる。同行者はかき揚げ、私は海老。

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うん、美味かった。
もうここしか来ない、というほど超絶美味いわけでもないが、天ぷらもなかなかな揚げ具合で好感。
吉祥寺にもこういう店があるのな、ということが知れただけでも収穫。

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