蕎麦呑み道楽<その6> 阿佐ヶ谷「嵯峨谷」編

十割蕎麦が好きだ。
藪だの砂場だの言ってたのはなんなのか、という話だがそれとこれとは別だ。

昨年後半に閉店したアパレル系店舗(だったはず)の後に何かできているのは知っていたが、それが十割蕎麦を安価に出すチェーン店だということまでは知らなかった。

ということで、先日、昼飯というにはあまりに遅い17時ごろ、阿佐ヶ谷駅前にいた私は、あとで夕飯も食べるべく、軽く何か腹に入れるべき、と思い北口をフラフラしていた。牛めしやラーメンでは重い。そう思った時に目に入ったのが嵯峨谷だった。

店構え。バーガーキングの奥。
店構え。バーガーキングの奥。

「あじ御飯」とか書いているので飯屋かと見間違えそうになったが、確かに「十割蕎麦」と書いてある。「新そば」とも。

店頭の券売機にも「うどん・ひやむぎはこのボタンを」というオプションボタンがあるほどには蕎麦屋だ。さほど混んでもいないし、入ることにする。

こだわり。本当に?
こだわり。本当に?

鶏天そばのチケットをカウンターに出して待つところまでは駅そばとかと変わらない。
駅そば感覚で待つと遅い感じだが、目の前のPOPがそれを押しとどめる。
なんせ十割、そこまでのこだわりならしょうがない。問題は味だ。

呼ばれて取りに行く。

とり天そば。500円の幸福。
とり天そば。500円の幸福。

ぽろぽろ切れるのは想定内。十割だし。むしろそれこそリーズナブル十割。
ちゃんと十割蕎麦な味がする。
つゆも甘くなく。サクサクした衣のとり天に染み込んでもいける。
これで500円とは、すっかり幸せ。安上がり。

褒めすぎな気もするが、そこは久々の十割に免じて。

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