乗りテツは北にいる(Epithode 11 : は〜るばる、・・そうや、たちまちや!)

・・・と言ったかどうかは覚えていない。
ただ、宗谷岬に行ったのだから立待岬にも行っておくべきだろう、というのはどこかで思った。
函館山でもなく、谷地頭温泉でもなく。


函館で考慮すべき立ち寄り先は他にもあるが、あと考えたのはハセストとラッキーピエロだけだった。
「ハセスト」とはハセガワストアという地場コンビニである。
ハセガワストア(やきとり弁当)
次の列車に乗るまでは2時間あったので当然、全てが選択肢の中にあるのだが、さすがに谷地頭は慌ただしい。夜に時間ができそうなのでそれは除外した。ハセストは探すのが面倒くさかった。そして飯選択は駅弁に傾いていた。ということで、ラッキーピエロも同様。
なにより、端から端まで列車で行くんだから岬まで行っとこうや、という気持ちが勝った。

そうなれば乗るのは函館市電である。
函館駅と市電の函館駅前電停は若干の距離がある、といっても駅前広場を横切るだけだが。
1、2本眺めて写真を撮って、谷地頭行きに乗る。
函館には市電が似合う。あと、坂があるぶん実用的でもある。
いろいろすっ飛ばして・・
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谷地頭着。
9月と思えないどんよりとした天気で人通りもすくない(まぁ基本住宅地だし)ので寒々しいが、その中に蕎麦屋がある。少々惹かれたがまずは岬。1km以上の坂道なので早めについて時間に余裕をもたせたい。
帰りに時間があれば、と思いつつ早足で坂を登る。
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住宅地を抜けるとそこは墓地。
墓地としては海を望める良い場所だが、このあたりが一番の勾配なのでなかなか辛い。両側の墓にご挨拶をしながら、登って行く。景色も帰りだ。
ゼイゼイ言いながら(そしてなんでこんな選択をしたのかと少々自分を呪いながら)、墓地を抜けると、一転して下り坂。景色が開けてくる。岬だ!と言いたいところだが、曇って霞んでいる。墓地を抜けて来たからが、この世の終わり、とまではいかないが、少々来し方を考えこんでしまいそうな感じだ。

とはいえとはいえ、そんなに考え込む時間はないのでざっと見ただけで立ち去ろうとはするが、やはり絶景。写真を撮りつつ戻る。墓地を通り過ぎる途中で湯の川方面も撮った。良い眺めだ。晴れてれば・・
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少々時間を取ってしまったので谷地頭での蕎麦もなし。

車内備え付けうちわ
車内備え付けうちわ

素直に函館駅前に戻って弁当と食料を買い込んだ。

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