乗りテツは北にいる(Epithode 8 : 乗り換え0分のスリル )

北海道全体から見ると旭川からの札幌寄りはもう「札幌近郊」で括っても乱暴だが間違いとは言えないレベルなので、列車の反比例して気持ちは落ち着いた状態で淡々と乗っている感じになる。個人的な話でアレだが、何度も乗っているし、この後も乗る予定だということもある。

豊沼駅
こんな写真しか撮っていないw

だが一つ気になっていることがあった。札幌駅での乗り継ぎだ。
某乗り換え案内サイトでは乗り継ぎ0分のホーム対面乗り換えが、他のサイトで全く案内されないのだ。そしてこの乗り換えに失敗すると今日の宿にたどり着けないという致命的な結果になる。

それを調べていたせいもあり、滝川までの行程は覚えていない。
で、滝川で特急の通過待ちで30分ほど停車した際も悩んでいた。
理由はどうでもいいが明快で「できれば全区間普通列車で稚内から函館まで乗り通したい」という意地だった。だから滝川でも我慢した。

しかし函館以降の日程と、それ以上に宿にたどり着けるかどうか問題が関わるので、岩見沢での乗り換えで駅員氏に尋ねてみた。
「接続できるならそう案内してるが、それはしてないから無理だと思う」
それが回答。今思えばこれ以上の回答はない。ただ、その時は「そうか」と思いつつ、もうちょっと確定的な情報はないのか、と思ったのも事実。なまじ知ってるからこんな風に思ってしまうのか。それとも1分以内に着発するなら連絡とればいいじゃんかよ、という思いと実例がそうさせるのか。
いずれにしても確約されない以上このまま予定通り行くわけにいかない。
涙を飲んで札幌まで特急カムイに乗ることにした。混んでたので、空席はあったかもしれないがデッキで立っていた。
もう宗谷のあたりをゆるゆる走ってた感じからするとあっという間に札幌(2回目)。
都会だよねぇ。

思いがけず時間を作れた(いや、特急料金を払って作った)ので、いろいろと買い込んでおく。小樽での乗り換え時間もあまりないし、宿の周りには本当に何もないことが確定している。
そして2番ホームで列車を待った。早めに並んだつもりだったが意外に札幌降車客が少なくて立つ羽目になった。でもそれで「本当に接続があるのかどうか」が確かめられるのでちょうどよかった。1番ホームに列車は来ない。発車案内。ドアが閉まる。
結果、発車しても向かいのホームに列車が入る気配はなかった。特急料金と運賃(北海道東日本パスだから特急に乗るには運賃も払わねばならない)を払った甲斐があったが、「全区間普通列車で稚内ー函館」という夢は潰えた。まぁ仕方あるまい。
もう日も暮れて真っ暗だし、ここから先は明日また見ることになる。(えっ)
だから小樽まではほとんど覚えてないし、その先もうつらうつらしていた。
倶知安駅。
ひと駅まえで20分停車

余市の駅名標を見たのは覚えている。
ニセコ、倶知安。なんか懐かしい。そして倶知安で20分停車。このころにはほとんど乗客がいなくなっていた。諸事情により早く先に行きたいし、目的地はもうすぐなのだがしょうがない。
暗闇の中を走って数分。次の駅が今日の宿だった。

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