(10月2度目7日ぶりの)台風が来る前に

先週の台風で南海本線の鉄橋が陥没して長期運休になっています。
そのほかにもJR関西本線の非電化区間が土砂流入で再開できてないとか、近鉄生駒線の東山〜王寺が徐行運転だとか、割といつもは被害の少なそうな奈良県内にもいろいろと爪痕が残っていて辛いところです。
昨日の沖縄、今日あたりからの本州への「サオラー」接近で被害が拡大しなければ良いのですが、と思いつつ、確か、俺が小学生の時に実家最寄りの近鉄天理線の佐保川鉄橋が流されてバス代行輸送になったよなぁ、あれはいつだっけ?と思いながらググってますと、こんなページを見つけまして。
「歴史から学ぶ 奈良の災害史」等の作成について
防災分野では実績のある、静岡大学防災総合研究センターの牛山素行教授が監修という、かなり力の入ったもので、記録で辿れる限りの、大きな台風や地震の状況や災害の要因などを、わりと読みやすく編集してありました。
※上記URLからPDFがダウンロードできるので近年のものだけでも読まれると良いのでは。
3年前の発行なので、おそらく2011年の紀伊半島水害(と東日本大震災)を契機にまとめたものだと思いますが、「災害が少ない」「日本中で警報が発令されても奈良だけは大仏が」云々の言われ方をよくする土地ですが(そして自分もあまり大規模災害の記憶がない)大きなものだけでもこれだけあって、しかも割と実家に近いところでいろんな要因でお亡くなりになってる人がいます。
 

「歴史から学ぶ 奈良の災害史」より。
「歴史から学ぶ 奈良の災害史」より。

助かった人のコメント的なものも近年の災害では載ってますがあまりの惨状と残酷さに涙の浮かぶものがあったり。
(垂れ下がった電線に触れて感電した21歳の兄を助けようとして自分も感電して死んでしまった16歳妹とか、家になだれ込んだ土砂に埋まって助けられずに3人の弟のうち2人を置いて逃げざるを得なかった20歳の姉とかの無念さは察して余りある)
で、やはり油断や予断はもちろんですけど、備えてても想定外の事象が起こることはあるし、それに対してどう対応するか、イメージを持っておくのも大事だなぁ、と痛感する次第です。
ちなみに、前段で紹介した、鉄橋の流れた水害は1982年のものだったもよう。
おそらく似たようなものは各都道府県で出ていると思うので一度見ておくといいかと思います。
東京都内でも雨が降って来てますけれども、くれぐれも「ご安全に」。

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