津軽は端だが旅に立つ(1:前段としての首都圏脱出)

起きたら5時だった。
始発で出るはずだったんだが、今日はとにかく移動なので大曲まで着けばいい。

最短ルートでの検索はできていて、おそらく8時ごろまでに家を出れば間に合うので、あとは時間をどう捻り出して遠回り、あるいは何かしら寄り道ができるか。
ということで、5時45分ごろ家を出た。
連休初日早朝なのでさすがに閑散と
最寄り駅前の西友で買い物をして、東京行きの各駅停車に乗る。まだ快速は運転してないので、快速を待って、あるいは快速に乗り換えて時間を稼ぐことができない。だからと言って遅れてるわけでもないので普通にいけばいいんだが、時間がある限り余裕時間を広げて、行ける場所の選択を広げて(=乗車距離を稼げるようにして)おこうというエクストリーム系乗り鉄の悲しいサガである。
さてその余裕時間の捻出観点からは、次の選択は新宿から埼京線になる。埼京線に乗り換えて川越行き快速に乗るところまでは異論がない。ところが、某経路検索サイトによると、赤羽で30分待って快速宇都宮行きに乗れという。サイト検索での結果は一般的には信頼できるが、マニア的な使い方に最適化されているわけではないので、抜け道的なルートが抜けることがある。あと、急げば30秒程度で乗り換えができる場合に、時刻表上で1分程度の乗り換え時間だと候補に表示してくれない場合がある。
この赤羽の30分、どうにかならないか、と調べて、どうやらこのまま埼京線快速で大宮まで行っても検索サイト上では変わらないことに気が付いた。なら、なんとか座れたしそのまま大宮まで行ってしまうか。若干迷ったが赤羽で待つ理由もないのでそのまま大宮まで行く。
そう決めたらあとは大宮から後の行程をどう確定させるか、という話になる。いや、確定はしているのだ、少なくとも福島までは。ただ、赤羽で30分、大宮で20分待つ、という選択に何かあるはずだという勘のようなものがあったまでだ。
その勘は当たっていた。この空白の時間に、大宮始発の宇都宮行きがあったのだ。大宮以南は同じ線路を共用する高崎線もそうだと思うが、意外に大宮始終着が少ない。乗客の動向から言えば意外でもなんでもないだろうけど。

大宮始発はまさにその6:54発のみ。
大宮始発はまさにその6:54発のみ。

そして検索サイトに出てこない理由もわかった。見かけ上乗り換え時間が1分しかない。大宮での埼京線とその他の路線の乗り換えはけっこう「ハズレ」の部類で、地下3階あたりから、地平のホーム高さを飛び越して橋上連絡通路に出て改めてホームに降りる、というルートになる。1分は丸々あっても全力で走らない限りは間に合わない。
結果はもちろん撃沈、であった。

間に合うような高崎線下りがあれば当然検索サイトに載るはずだし、後で時刻表を調べてみれば、これに乗れたところで宇都宮で待たねばならなくなってその先が同じになる。だとすればやはり赤羽30分待ちで、ここで買い出しをして早めにグリーン車乗車口に並んで、グリーン券追加投資をより有効にする座席選択をするのがベストだったということになる。
ま、賭けに出た結果、より状況が悪くなることはあるし、そうなってないだけでも試してみた価値はある、と自分を宥めて、ポロシャツおっさん率の高いグリーン車に乗り込んだのであった。
(続く)

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