not PARTY but Ceremony

えぇ、もう行くしかない、の第2弾でした。
まぁ、知ってる人は知ってると思いますが、私、中高で茶道部やっておりまして。そろそろ再開しようかというところにこの展示ですから、もう行くしかないと。
普通は茶道というと裏か表か、ですよね。で、もう少し知っている人だと、いやいや、武者小路千家ってのがあってね、三千家だ、と。
ところがどっこい、茶道の流派はそんなどころじゃない。現代に伝わる茶道の多くが千利休という大人に行き着くにせよ、三千家だけでなく、遠州、有楽、石州、三斎、などなど、いろいろあるんですわな。(まぁ、ざっくりと見るには下のリンクがわかりやすいかも)
http://www.sadounomichi.com/start/ryuha.html
で、たまたま、本当にたまたま、通ってた中高(一貫だったので)の茶道部顧問、かつレスリング同好会顧問で世界史教諭のO師という方がいらっしゃいまして。
(こう書くととんでもない人のようだが、実際、いい意味でとんでもない人だった。個人的に思い出すのは、進路に迷ってた俺に「九州芸工大ってのがあってね」とかいう飛び道具wを出してきたのもこの人だ。受けなかったけど。)
この方が石州流の方であったので石州をやることになりまして。(まぁ、学校が石州の始祖の地にも近かったのですがね)
女性の嗜み、なんて感じが強かったところに
「武家の茶道」
というのは格好良い響きでありました。「男が茶道やっていいのだ、いや、男だから茶道をやるのだ」とかなんとか単純に胸張ってた気がします、当時はw
 
そんなことはまぁ置いといて、茶の湯、ですよ。
茶道、という以前の茶の湯の文化、と言いますと、室町初期(かな?)まで遡る、というのはこの展示でも最初に出てくるところなんですが、やっぱりこの頃ですから中国(宋ですかね?)の影響なわけです。
ちょっと前でいうと「シアトル系コーヒー」という旗印で、スターバックスに新し物好きのちょっとステイタスの高い方々が押し寄せたような、そんな感じだったのかもしれません。
そうそう、スタバでもなんか流行ってくると「スタバでの注文はこうあるべき」「スタバでの過ごし方はこうあるべき」みたいな「スタバ道」が出てくるじゃないすか。似てるw
 
いやいや。
 
まぁ入り口はそんな感じで道具も唐物が珍重されて、今の茶道を見る目でいうと「あれ?」みたいな感じがある。しっくりこない。いや、いいもの、すっごくいいものだってのはわかるんですよ、でもそれで茶道?
あ、そうか、まだ茶道じゃない、茶の湯だ、喫茶だ。
で、まぁ、室町の末期から戦国、織豊時代に至るに、京のエスタブリッシュメントの没落とともに堺を中心とした町衆に、そして戦国大名に茶の湯が伝わって、単にお大名の高級趣味でなくて、というところで時流に乗って出てきたのが利休、という人なんでしょうな。
侘びと数寄。
ここまでくると、やっと現代の茶道のイメージがフィットする。そこからはひたすら分流と総合を繰り返して高みに上っていくわけですよ。道として。
そんな流れをざっと展示を見つつ、1日経った今頃把握しているわけですが。なのでたぶんもう1回、もしくは2回行くことになるのでは。
途中でそんな風に思ったので、それ以後はひたすら茶碗を眺めていました。
 
もちろん展示されるほどの茶碗なのでどれも銘品中の銘品なんですが、それでも自分の感覚との間ではそれぞれの間に開きがあるものとないものがある。
自分にフィットするものは眺めているだけでお茶をいただく場面が見える。そしてにやけるw
これがわかったのが最大の収穫ではなかったかと。
 
結果的に、一番目を惹かれたのは井戸茶碗の類でした。あとは楽。
志野はちょっと感覚に合わない。青磁は想像がつかない。
そうそう、話題の曜変天目も2点ありましたか。綺麗でしたねぇ。お茶をいただく場面は想像できませんでしたが。
次は何を目的に見るか、考えております。…それが目的ではありませんが、こんなものも買っております。
2017年04月13日02時17分20秒

(金券的なものなので上下を切り取っております)

東京・京都・奈良・九州の4館の通常展示がフリーパス、特別展も割引となっておりますw今年は通うのだ(意欲)
 

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